アラサーゲイの徒然なるままに、日常

表題の件ですが、アラウンドサーティーど真ん中の普通のゲイが、人生にスパイスをと思って始めたブログにございます。何卒、ご査収くださいませ。

ホモスイッチは 突然に

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Photo by Christian Sterk on Unsplash


「いつからゲイなんですか?」

とかいう質問をよく見かけます。

 

いろんな人のストーリーを聞いていると、

割と華々しく開花なさった方が多いんです。

小学校のころ、先生から、×××とか

学校の先輩に突然、部室で後ろから羽交い絞めで×××とか。

(そうです、×××の箇所はテレビでよく見るあのピストルのサウンドで再生してください。)

 

自分ってどうだったのかなぁとしみじみ思い返すと、

そうそう、小学校低学年の頃はバレンタインデーとかよく貰ってたし、

かわいい女の子と休日は、秋、刈り上げた田畑で弁当持参してピクニックしてたし、

(絵に描いたような大自然が広がる県で幼少期は育ちました。そう、佐賀。)

中学生になるまで、それぞれの学年で

割かしマドンナみたいな女の子に、恐れ多くも恋心を抱いてはいたなと思うんです。

でもですね、同時に男子の方にも、気になる子が

小学校高学年くらいからですかね、いたんですよね。

そのきっかけになったのが、小学校時代よくやった戦闘ごっこ

ひょんなことから、戦闘ごっこに負けて、

当時クラス上位のイケメンに馬乗りでまたがられたわけですよ、

そしたらね~、ふと入ったわけですよ、ホモスイッチが。

両手は床に押さえつけられてて、フェイストゥーフェイスで向き合うわけです。

あぁ~あのドキドキ感ったら。アッー!

(BL路線で持っていく気はあまりないので、このくらいで・・・。)

その当時からか、性的興奮を覚えるのは男性にスイッチしてましたね。

女性も好きではあったのですが、いわゆる美人さんが好きだったと記憶しています。

 

おそらく、その当時、整理がついていなかったんでしょうね。

整理を付けようという発想すらなかったと思います。

幼少期は山奥で育ったもので、男女分け隔てなく、みんな仲良くて、

僕が男性だから女性が好き、とかそういう考えでなく

○○ちゃん(くん)はこういう風にいいところがあって好き!

という考え方に近いのかなとも思います。

それが、だんだんと「いわゆる」世間の常識の川に流されて、

わんぱくだったアラばかりの石ころも、

こう生きなければいけないんだ、こう生きるのが正しいんだ

そんな風に人の顔色を伺っては、

この急流にも上手く生きのびねばと、

まーるくまるく削られていったんだろうなと思います。

 

いま10代、20代前半を生きる子たちの

LGBTQの人たちへの考え方の寛容さには、本当に驚かされます。

まだ、中には悩んでいる人も多いのかもしれないけれど、

すこしずつ、未来は明るく向かっているのかなとも実感します。

 

しかしながら、一般企業の一社員として働きつつある自分としては、

やはりまだまだ困難なことは多く、上司との日常会話においても、

「結婚がどうや~」だの「子供は何歳までに~」だの出てくるわけですよ。

鬱陶しいなぁとは思いつつも、

この人たちも、彼らの常識の中で生きてきた人たちで、

そんな日常会話に人を傷つける要素がどこにある?

一人で生きるよりも、誰かと人生を築いていくことの幸せを

提示してくれていることは十分理解出来る訳なんですよね。

 

まぁ掘り下げていけばどんどんと話は出てくるわけですが、

性的マイノリティーである、そうでない、

身体的に障害がある、健常である、そんな人たちが

それぞれのパーソナルスペースを侵されない、

だけれども困ったら助け合えるような、そんな社会がいつしかは、と願います。

そのために「できること」ですね。

何か大きなアクションを起こす、というよりかは

そんなコミュニティーもあるんだと、そういう理解の心があるかないかで

社会はだいぶ変わってくるんじゃないかなと思います。

ある日突然、馬乗りになられたことから僕が見える世界は

まだ大多数を占める普通からはかけ離れてしまったけれど、

いまの僕は少なくとも、あの頃、スイッチがはいったことになんの恨みも後悔もありません。(生理的な事なので後悔しようもありませんが)

辛い時間は間違いなくありましたし、今もなくなった訳ではありませんが、

そのたびに、強くなれたなと思うんです。

そうして強くなれた先で出会う人たちは本当に素敵な人が多いです。

きっと分かち合えることの深さも違います。

そのたびに、心が充実するんですよね。

だからどうか、いま辛い人も、必ず乗り越えて欲しいな。

そう思います。

 

(※最後に

 ホモという表現で、もしご気分害された方がいましたら、ごめんなさい。

 言葉はどうしても文字だけを見ると、イメージを伴いますが、

 ここでは愛を込めたユーモアな表現として使っていますので、

 どうかご了承くださいませ。)

 

The Photo you can see on this blog is by Christian Sterk on Unsplash.

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